第1期学習する組織の森レポート 第1会合
第1期「学習する組織の森」の第1会合が、2月20日(水)音羽倶楽部で開催されました。
講師は、有限会社チェンジ・エージェント 江口潤氏。
今回のテーマは「システム思考」。
「システム思考」というと、何かとても難しい勉強をさせられるように思われがちですが、この研修では体験を通じて目に見えている出来事の背景にある行動パターンを創り出す構造を見抜き、その構造を生み出しているメンタルモデルは何かを見る目を養うことが出来ました。
「システムとは2つ以上の要素が相互に作用しあう集合体である」ことや、「同じものであっても、見る時間や立場によって違うように見える」といった講義のあと、1時間半の経営戦略ゲームを実施。参加者全員が「自身のメンタルモデルと生み出す構造によって、出来事が多大な影響を受ける」「メンタルモデルは構造に影響を与え、構造もメンタルモデルに影響を与える」という現象を体験しました。
この様な個々の気付きは、何かを真剣に考えて導き出すことなく、ゲームの中での出来事を振り返ることで自然と導かれました。そして、このゲームの楽しい事!!
レポート用の写真を撮るのをすっかり忘れて、夢中になってしまったしだいです。
その後は、システム思考を行う上で有用なツールである「ループ図」の考え方を学習。「経営戦略ゲーム」のとき、どうすればうまくいったのか?といったテーマで議論をしたり、事例ごとにループ図を各自が書き出すなどして、システム思考を行う素地を身につけました。
次回は各自が課題を持ち寄り、議論をしながらシステム思考の実践に取り組みます。
第1会合に出席し、難しい理論を無理に理解しようとすることなく、講師に誘導されるままゲームに没頭したり、作業を進めることでこんなにも簡単に問題を起している「システム」や「構造」、「メンタルモデル」に気付くことが出来るのかと、爽快感とともに納得感を得ることが出来たことで、経営者の皆様や次代のリーダーの皆様の多くがこの会に参加して頂き、問題解決に利用して頂ければと強く感じました。