第1期学習する組織の森レポート 第2会合
第1期「学習する組織の森」の第2会合が、3月6日(水)音羽倶楽部で開催されました。
講師は、前回に続き有限会社チェンジ・エージェント 江口潤氏。
今回のテーマは「構造」から「レバレッジ・ポイント」を見つける。
何やら難しい言葉が並び始めましたが、研修は言葉の重さに比べとても軽快なテンポで分かりやすく、第1会合と同様に「多くの気付きを発見」しながら、1日があっという間に過ぎていきました。この「多くの気付きの発見」には、「自分」をその中に置いて考えることによって、自分が見えている問題と自分が問題と捉えているメンタルモデルを、より明確に理解することが出来るということでした。
まず、自身の「課題」(問題と考えていること)を書き出し、それに関連する「変数=課題に対する要素」をパターングラフに書いて時系列変化を考えました。
パターングラフは、同じ課題でも別の人が書くとまったく違ったパターン図が出来るという不思議さを持ちこれがその人自身の見方であるということを最初に気付かされました。
従って、その問題は見ている人の立場や階層によっていろいろな見え方が存在するということです。ですから、例えば社長が一生懸命に問題を社員に説いても、一向に社員が反応を示さないということなどは、社長の見え方と社員の見え方に違いがあるからだと聞き、スッと腹落ちした感じでした。
また、設定した「課題」と自分が書いた「パターングラフ」を他の人に説明し、「その人が気付いたこと」や「重要な変数としてこんなものもあるのではないか」ということを聞くと、自分に見えていなかったことにハッと気づくこともありました。
次はいよいよループ図の作成です。これも「なかなか難しそうだな」と考えていましたが、研修の流れに上手く乗せられて、第一段階の初歩的ループ図はすいすいと書き上げることが出来ました。
ループ図は「課題」に関連する「変数」を思いつくままポストイットに書き出し、それらの因果関係を見ながら並べる作業でした。与えられた課題や設問に対するワークではなく自分が考える課題に対するワークですから、実に分かりやすく、しかも奥が深いことに気付きながらの作業になりました。
次回研修が最後になりますが、最終回への大きな期待で胸が膨らみます。
さて、次回は何を発見できるのでしょう。